はじめに

Zohoは、営業支援と顧客管理、人事、会計に至るまで幅広い業務に対応するソフトウェアを集約したクラウド型プラットフォームです。
50以上のアプリケーションが存在し、CRM/SFA/MAのような営業・マーケティング支援システムのほか、グループウェアやメール、文書作成や表計算などのサービスを提供しています。

導入社数は25万社を超え、豊富な機能と使い勝手の良さ、バランスのとれたコストが好評で年々利用社数を増やしています。特に2025年以降は日本国内でも更に急拡大し、中堅・中小企業を中心に導入数が拡大しています。

今回は「Zohoとは何か?」「Zohoで何ができるの?」といった疑問に対し、 Zohoの基本的な特徴や機能などを解説していきます。

💡こんな方におすすめ
・Zohoについて知りたい
・Zohoの利用を検討している
・Zohoを利用しているが、使いこなせていない

1.Zohoとは

Zoho(ゾーホー)は、「無料から始められる多機能ソフトウェア」です。
営業管理などの機能を一元管理できるクラウドベースのプラットフォームとして、1996年に設立され、2025年現在では世界180か国以上で25万社を超える導入実績があります。

導入社数は年々増加しており、その人気の理由は下記の3つが挙げられます。

・高いコストパーフォーマンス
・柔軟かつ高いカスタマイズ性
・海外製ツールながら、日本にサーバーを持つ高いセキュリティ

主力製品のZoho CRM は、Forbes Advisor の2024年評価で、3部門の最優秀に選ばれました。

機能が幅広く、価格に対して価値が高いこと、見込み客の獲得から受注までを一貫して管理できる点や、自動化や予測機能も高く評価されるなど、多岐にわたる高評価を得ており、グローバルかつ日本国内のユーザーからも高い信頼を誇ります。

また、Zoho WorkSpaceという製品は海外政府でも利用されており、高いセキュリティと信頼性を誇るツールということが証明されています。

2.Zohoの基本思想

「短期の数字より、長期で“信頼され続ける会社”を作る」

オールインワンで事業成長を助ける
部門ごとにツールがバラバラだと、データの転記や二重管理が発生し、意思決定も遅れます。
ZohoはCRMを中心に、営業・マーケ・サポート・バックオフィスまでを同じ思想と設計でつなげ、業務の流れを一本化する姿勢を持っています。

非上場を守り、ソフトウェアを適正価格で届ける
ユーザーのことを第一に考え、優れたソフトを使いやすい価格で提供するという理念をもっているからこそ、Zohoは非上場を守り、出資を受けたりIPOもせず、買収にも応じない経営方針を立てています。

お客様のプライバシー・セキュリティを第一に考える
Zoho社は元々はIT管理ソフトウェアの「ManageEngine」からビジネスをスタートしています。
ManageEngineは85%以上の都道府県庁自治体で利用されています。そのため、Zoho製品群は日本国内にもサーバーが設置されており、海外製のツールで有りながら国産ツール以上の高いセキュリティ性が担保されています。

ManageEngine公式HPはこちら

3.Zoho製品の概要

Zohoは無料から始められる「フリーミアム」モデルを採用しており、ツールによっては基本的な機能を無料で提供されています。
より大人数や高度な機能や追加のツールが必要な場合は、有料プランを選ぶことができるので、企業の成長や規模に合わせて柔軟な拡張がしやすく、効率的な運営が可能です。

Zohoには50以上のツールがありますが、ほとんどが無料トライアルも可能です。

営業、マーケティング、カスタマーサポートはもちろん、帳票発行や人事、勤怠管理、BIツールといった分析レポートなどあらゆるビジネスニーズに応える50種類以上のラインナップがあります。
Zohoは、利用しやすい価格帯が設定されているため、中小企業でも導入しやすいのが特徴です。高いカスタマイズ性も備えており、必要な機能を選んで導入が可能です。

個別のツールを利用することもできますが、CRMを中心とした3つのパッケージプランが最も人気となっています。

バンドルプラン

Zoho CRM

すべての企業の現場を支えるCRMであり、SFA機能と合わせて幅広い機能を網羅しています。
顧客・商談情報の管理に加え、営業支援からデータ分析、チームコラボレーション機能やモバイルアプリ、AIアシスタントまで、業務を効率化する様々な機能を幅広く提供しています。

Zoho CRM Plus

CRMを始めとした15の製品がバンドルされたプランです。
顧客管理に加えて、MAやファイル共有、カスタマーサポート、BIツール、Webサイト制作や分析を行うことが可能になっています。
顧客とつながるすべての接点をカバーしているため、あらゆる施策に対応することが可能です。

Zoho One

CRMを含む45種類以上のビジネスアプリをまとめて利用できる統合パッケージです。
CRM Plusの機能に加え、人事や会計などあらゆる業務を一元化できるため、全社的にDXを進めたい中小企業や、ツールの一本化で運用負荷を減らしたい企業にも向いています。
もちろん全てをZohoに置き換える必要はなく、必要な機能だけを利用することが可能です。

プランに迷ったときは?

全社員で始めるならコスパに優れた全部盛りプラン、「ZohoOne」がおすすめです。

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Zoho各製品

Zoho CRM
顧客・商談・活動履歴を一元管理し、営業プロセスを見える化するCRMです。
案件の進捗状況、次のアクション、電話・メール履歴を一画面で確認できます。
自動通知、承認フロー、入力ルール、重複チェックなど、営業に関連する業務フローの設定も可能です。

Zoho Campaign
直感的に使えるマーケティングオートメーション(MA)ツールです。
セグメント配信、A/Bテスト、開封率やクリック率の分析など、効果的なメールマーケティングを支援します。
Zoho CRMと連携することで、顧客データを活用した精度の高い施策が可能になります。

Zoho SalesIQ
Webサイトへの訪問者をリアルタイムで追跡できるトラッキング&AIチャットツールです。
CRMやMAツールと簡単に連携できるので、訪問者の行動履歴や滞在情報をCRMに格納したり、Web訪問を起点にメールを送ることができます。

Zoho Desk
カスタマーサポート業務を効率化するヘルプデスクツールです。
問い合わせの一元管理、チケット管理、自動振り分け、ナレッジベース作成AIによる回答など、顧客対応の質とスピードを向上させる機能が揃っています。

Zoho Forms
オンラインフォームを簡単に作成できるツールです。
アンケート、申し込みフォーム、問い合わせフォームなど、用途に応じたフォームをドラッグ&ドロップで作成し、回答データを自動で集計・分析ができます。
Zoho CRMとの連動も対応しています。

Zoho Analytics
ビジネスデータを可視化・分析するBIツールです。
CRMや他のZoho製品、外部サービスのデータを統合し、ダッシュボードやレポートを作成できます。

Zoho Mail
プライバシー重視のビジネスメールサービスです。
Gmailのように独自ドメインのメールアドレスを作成でき、カレンダーやタスク管理機能も統合されています。
チームでの情報共有もスムーズに行えます。

Zoho Sign
契約書や合意書などの文書に電子署名を行う電子署名ツールです。
法的に有効な署名をオンラインで完結できます。ペーパーレス化を推進し、契約プロセスを高速化し、CRMで契約までを一元管理できます。

Zoho Creator
ノーコード・ローコードで業務アプリを作成できるツールです。
Kintoneのように承認フローの構築や、最近ではAIの自然言語処理により、AIと会話するだけで業務アプリを作成することが可能になっています。

4.Zohoが選ばれる理由

Zohoは、SalesforceやHubSpotと並んで人気の高いCRMツールです。

「ピックアップ型」のライセンス形態

Zohoは「すべての企業が必要な機能を、適正な価格で利用できる」という理念のもと、ユーザーが必要なアプリだけを選んで利用できる料金体系を採用しています。
無料プランから始められ、段階的に機能を拡張できるため、企業の成長に合わせた柔軟な運用が可能です。高額なライセンス料に悩まされることなく、本当に必要な機能にコストを集中できます。

・導入ハードルが低い
Zohoは無料プランやトライアルから小さく始められ、必要な機能だけを選んで段階的に拡張できます。
テンプレートも充実しており、初期設定や運用設計もシンプルに進めやすく、まずは一部の部署・業務から導入して定着させる、といったスモールスタートが可能です。

・機能過多な既存ツールからの乗り換えたい
CRMの高機能化・多機能化により、高機能なCRMを導入したものの複雑すぎて使いこなせない、または不要な機能にもコストがかかっている…というケースが急増しています。
Zohoは必要な機能だけを選んで導入できる柔軟性があり、シンプルで直感的なUIにより現場への定着もスムーズです。

・扱うツールを増やしたくない
Zohoは50以上のアプリケーションを提供しており、CRM、MA、メール配信、問い合わせ管理、分析ツール、電子署名などがあります。
営業からマーケティング、カスタマーサポートまで幅広い業務を一つのプラットフォームで完結でき、複数のツールを契約・管理する手間を省くことができます。
データを一元化することができるので、転記や二重管理を削減し、業務効率が大幅に向上することができます。

5.Zohoの導入をオススメできる企業

Zohoは、無料から小さく始められて必要に応じて機能を拡張できるため、 段階的にDXを進めたい企業と相性が良いサービスです。
従業員数名の企業はもちろん、グローバル大手企業がZohoを活用しています。

・スモールスタートから、段階的な拡張を求めている企業
まずはCRMなど一部の業務から導入して、運用が回り始めたらユーザー数や対象部門、 連携アプリを少しずつ増やしていきたい企業に向いています。

・コストを抑えつつ、施策の選択肢を増やしたい企業
システムにコストをかけず、実務的な支援や広告、人材にコストをかけたい企業におすめです。クラウドサービスは利用人数が増えたり、機能を拡充すると利用料金が大幅に上昇します。

Zohoはそもそもの運用コストが低い上に、最上位のZoho Oneが条件次第では最も優れたコストパフォーマンスを発揮します。浮いたシステム料金を他の施策に投資したい企業にはおすすめです。

他にも以下のような課題をもつ方におすすめです。

・既存のCRMを上手く活用できていない企業
・社内システムを統一したい企業

CRMの導入ハードルをとことん下げてくれるのがZohoの良いところ。
もちろん、段階的に全社を巻き込むDXにも活用できます!

6.Zoho導入するにあたっての注意点

Zohoを導入する際の注意点は、以下の2つです。

・多機能ゆえに使いこなしにくい場合がある
Zoho製品は非常に柔軟なカスタマイズが可能です。
さまざまな機能を利用・作成することが可能ですが、逆にこの高いカスタマイズ性により、その仕組みを理解するのに時間がかかると感じるケースがあります。
公式が提供している学習ツールや、公式パートナーを活用して事前設計/優先順位付けをしっかり行いながら、段階的にカスタマイズを進めることが重要です。

公式サイトでもナレッジベースや使いこなしガイドなど充実していますが、カスタム例などは実際に触ってみないとわからない部分はありますね。

・国内の認知度は発展途上
世界では25万社以上の企業に利用されており、最も有名なクラウドなサービスの一つです。
一方で、日本国内においては「そもそも何ができるか知らない」「コスパ重視なCRM」と認知されているケースもあります。
また、Zoho CRMやZoho SalesIQなど主要アプリは日本語対応が進んでいますが、一部は日本語化が十分でない場合もあり、注意が必要です。

日本では「セルフサービス型」で展開していたこともあり、実際ご案内するまでは「そんなこともできるなんて知らなかった!」という方も多くいます。

一方で、Zohoはコミュニティが非常に盛んであるため、パートナー企業やユーザー同士の交流も充実しています。大阪や京都、東京などの地域ではZoho社とパートナー企業が提携して「もくもく会」など、対面でのコミュニケーションを提供している点も活用しやすいポイントです。

💡HeyKnot株式会社は、大阪でZoho公式もくもく会を主催しています。
お近くの方はぜひこちらから情報をキャッチしてみてください。

7.CRMの移行を検討している方へ

・はじめてのCRM/定着を目的とするなら最良の選択肢の一つ
初めてCRMを導入する場合に一番つまずきやすいのは、「機能」ではなく「現場で使われ続ける仕組み」を作ることです。
必要十分な機能と無理なく始められる価格帯、後から段階的に拡張できる柔軟性が両立しているため、設計と運用をシンプルに保ったまま社内に定着させやすいのが強みです。
入力ルールや通知、自動化なども小さく試しながら育てられるので、使いこなしより先に“使い続けられる状態”を作りたい企業にとって、最適な選択肢になります。

・ほかのCRMからの乗り換えが容易
CRMの乗り換えで一番つまずきやすいのは、データ移行そのものではありません。
「移行後に現場が迷わず使える状態」がうまく作れないことです。Zoho CRMはこの切り替えを小さく、確実に進めやすい仕組みが揃っています。

・インポート機能で移行のハードルを下げられる
顧客情報や商談、活動履歴などをCSVで取り込み、項目の突合(どの列をどのフィールドに入れるか)も画面上で確認しながら進められます。
まずは一部のデータでテストし、問題がなければ本番移行、という段階的な進め方が可能です。

・必要なところから置き換えられる
「営業の案件管理だけ」「問い合わせ管理だけ」など、優先度の高い領域から導入して徐々に広げられます。
運用を止めずに移行したい企業に向いています。

・外部ツール連携が豊富で、運用の断絶が起きにくい
Google WorkspaceやMicrosoft 365、Slackなど、既に使っているツールと連携しやすいため、日々の仕事の流れを大きく変えずに移行できます。

移行は“データ”ではなく“定着”までがゴールです。
Zohoは「小さく試す→現場に合わせて整える→広げる」という進め方と相性が良く、乗り換え時の混乱や抵抗を抑えながら、次の運用にスムーズにつなげられます。

8.オールインワンのCRMを活用した事業成長を実現するために

今回はZohoの概要に特徴、使い方の考え方、料金体系の見方までまとめました。

顧客対応や営業だけでなく、メール配信、問い合わせ受付、データ分析、契約締結など、部門をまたぐ仕事をつなげて運用したい企業にとって、有力な選択肢になります。
もちろん全てをZohoに置き換える必要はなく、必要な機能をピックアップして利用するのがHeyKnotとしてのおすすめです。

いまのツール構成を見直したい場合や、新しく仕組みを整えたい場合は、ぜひZohoの導入を前向きに検討してみてください。